働き方/考え方

「残業することが美徳」という考え方は論外!【人事が解説】

2020年6月23日

 

悩んでいる人
私の職場は残業することが当たり前で、長時間の残業は美徳とされています。そもそもこんな考え方、今どきでも普通で、受け入れるしかないのでしょうか?

 

こんなお悩みを解決します。
Hiro

 

 本記事の内容

  • 「残業することが美徳」という考え方は論外!
  • なぜ残業を美徳とする考え方がなくならないのか?
  • 残業を美徳とする職場、上司との付き合い方

 

この記事を読んでいただくと、残業を美徳とする考え方が現代ではいかに非常識な考え方かを理解できます。

 

また、なぜこのような時代錯誤な考え方がなくならないのかに加え、残業を美徳とする上司、職場との付き合い方についても解説していきます。

 

 本記事の信頼性

  • この記事を書いている私は、大企業子会社での人事担当歴5年ほど。
  • 転職を2回経験しており、複数の会社で足掛け20年近く、「毎日多残業が当たり前」の環境で多残業を続け、軽いうつ病になった経験があります。
  • うつ病になると同時に会社の洗脳から覚め、今では成果をしっかり出しつつ、残業ほぼゼロの働き方を実践しています。

 

それでは前置きはこれくらいにして、解説をはじめていきます。

 

「残業することが美徳」という考え方は論外!

「残業することが美徳」という考え方は論外!

 

まず冒頭、結論を述べますが、残業や長時間労働を美徳とする考え方は、今となっては論外で、一刻も早く社会から排除されるべきです。

 

なぜ、これほど残業を美徳とする考え方を強く否定するのか、話を進めます。

 

働き方改革の本当の目的は何か?

 

働き方改革という言葉はすっかり社会に定着しましたが、そもそも働き方改革とは、何のために推進されているのでしょうか。

 

多くの人は、日本人は働きすぎだから、働きすぎを抑えていかなければならないから、くらいの理解ですが、本来の目的はそこにとどまりません。

 

慢性的な人手不足の日本

 

日本は今、空前の人手不足の状態です。

 

これは日本が少子高齢化が急速に進んだ影響で、16歳から64歳までの、「働ける人」の人口がどんどん減っているのが原因です。

 

バブル経済が弾けるまでは、事業を拡大する、会社を大きくするための人手が不足していましたが、現代は、事業を維持していくための人手も不足しているのが実態です。

 

長時間労働が定着していると新たな労働力を確保できない

 

この人手不足を補うため、政府はこれまでは家で育児と家事を仕事とし、仕事といえばパートに出るくらいの主婦層や、外国人を新たな労働力として期待するようになりました。

 

しかし、子育て中の主婦層は、家事、子育てとの両立のためには、残業をすることができません。

 

更に、外国人に至っては、日本で働きたくない理由のダントツトップが、長時間労働という結果も出ています。

 

外国人が日本企業で働きたくない理由の65%が「長時間労働」なのです。

 

残業=美徳という考え方は日本を滅ぼす

 

このように働き方改革とは、日本の労働慣習を世界基準に近づけ、主婦層を中心とした女性や、海外人材を呼び込むために推進されているのです。

 

そのような中、流れに逆行し、長時間労働を推進するような残業を美徳とした働き方が、いかに日本にとって害となるかがよくわかると思います。

 

残業を美徳とする考え方は、日本を滅ぼすというのは、決して大げさではないのです。

 

 この項目のまとめ

  • 働き方改革の本来の目的は、残業を減らすなど、働き方を国際基準に近づけ、従来型の労働環境では働くことができなかった子育て世代の主婦層や、外国人労働者を取り込むため。
  • 日本は少子高齢化により、労働人口が急激に減っているが、残業を美徳とする考え方に代表される、長時間労働体質では、女性や外国人労働者など、新たな労働力を確保できず、日本という国を滅ぼしかねない。

 

Hiro
残業を美徳とする考え方、価値観は、日本の将来にも大きな害を与えるということが、おわかりいただけたでしょうか。

 

なぜ残業を美徳とする考え方がなくならないのか?

なぜ残業を美徳とする考え方がなくならないのか?

 

残業が美徳であるという考え方がなくならない原因は、以下の3つが挙げられます。

 

  • 長時間努力することは素晴らしいという価値観の強制
  • みんなと同じことは素晴らしいという価値観の強制
  • 労働時間でしか仕事ぶりを評価できないから

 

1つずつ解説してきます。

 

長時間努力することは素晴らしいという価値観の強制

 

我々は家や学校で、長い時間、あきらめずに努力することの尊さを教えられてきました。

 

毎日、夜遅くまで勉強し、試験前には徹夜をすることもある。

 

勉強時間が足りないと、親からは「勉強しろ、勉強しろ」と言われる。

 

このように日本人の場合、学校や家庭で、自分のやりたいことも我慢し、勉強や部活などに多くの時間を捧げ、努力することが素晴らしいことと、擦り込まれてきたわけです。

 

家や学校では、夜遅くまで勉強しろと言われ、会社に入ると「定時で仕事を終わり、遊びに行くなんてとんでもない!夜遅くまで仕事しろ!」という価値観が強制されているのです。

 

「みんなと同じ」ことは素晴らしいという価値観の強制

 

我々にはもう1つ、子供の頃から擦り込まれてきた価値観があります。

 

それは、「みんなと同じことは素晴らしい」というものです。

 

学校では日本全国、文部科学省がつくった学習指導要領に基づいた画一的な授業が行われています。

 

中学に入ると皆、同じ制服を着て、あまり気が進まないにも関わらず、皆が入るからという理由で部活に入る。

 

面倒だな、、イヤだな~、、と思いつつ、みんながやるので、運動会や体育祭に参加する。

 

加えて、部活動というコミュニティーの中では、「縦の社会」、つまり上下関係というものを擦り込まれていきます。

 

つまり

 

  • 周りの皆と同じことをやる
  • 集団の中で協調し、1つの目標に向かって進む
  • 目上の人(先輩)の言うことには絶対服従

 

ということを徹底的に叩き込まれるわけです。

 

戦後に始まった昭和の学校教育は、均質的な価値観を持つ人間を大量につくり上げてきました。

 

そして、高度経済成長期のモノづくりの現場(工場)へ、従順で統制しやすい労働者を大量に送り込んできました。

 

このような価値観、スタイルは、品質の良い製品を大量に生産する工場の現場では絶大な効果を上げてきました。

 

しかし今や、そんな時代はとっくの昔に終わっており、現代の時代背景に合わなくなってきていることは明白です。

 

労働時間でしか仕事ぶりを評価できないから

 

そして、残業が美徳であるという考え方の元凶ともいえるべきことが、これです。

 

結局、日本の会社というのは、フルコミッションの営業など自分の仕事の成果がはっきりと数字で表れてくる仕事以外は、働いた時間以外で、成果を測ることができない状態になってしまってます。

 

そうなってくると、

 

長時間働く社員=遅くまで残業する社員=できる社員

 

という図式が出来上がってしまうわけです。

 

この点を改めない限りは、長時間働くことが良いこととされ、上司や先輩が帰宅しないと、帰れない、つまり、目上の人には絶対服従、ということになってしまいます。

 

 この項目のまとめ

残業を美徳とする考え方がなくならないのは、以下の理由による

  • 長時間努力することは素晴らしいという価値観の強制
  • みんなと同じことは素晴らしいという価値観の強制
  • 労働時間でしか仕事ぶりを評価できないから

 

Hiro
残業を美徳とする価値観の元凶は、学校教育で擦り込まれた価値観と、成果を時間でしか測ることができないという事情によるものです。

 

>>日本に残業文化が根付いてしまった理由

 

残業を美徳とする職場、上司との付き合い方

 

自分を貫き「ブランド」を作ろう

 

もしあなたが、残業を美徳とするような働き方は絶対に受入れたくないということでしたら、自分のやるべきことが終わったら、周りは気にせず、さっさと帰宅しましょう。

 

しかしこのような場合、おそらく上司は、あなたに次の仕事を詰め込もうとします。

 

そのような場合でも「明日やります!」とニッコリ笑ってさっさと帰りましょう。

 

このようなことを続けていると、「あいつは絶対に残業しないやつ」というブランドが出来上がっていきます。

 

こうなれば、しめたものです。

 

理不尽な残業、パワハラは淡々と法的措置へ

 

ただ当然のことながら、職場で他の皆が残っているのに、自分だけ早く帰ることは、よほどうまくやらないと、職場の人間関係も悪くなります。

 

更に、自分より早く帰るのが気に入らない上司や先輩は、絶対に早く帰れないような無茶苦茶な量の仕事をあなたに振ってくることも容易に想像できます

 

このような理不尽な残業については、躊躇なく、労働基準監督署に相談しましょう。

 

また、絶対に終わらない量の仕事を詰め込むのは、パワハラに該当しますので、このような場合は、弁護士に相談しましょう。

 

弁護士に相談というと、昔はものすごくハードルが高かったのですが、今では弁護士ドットコムなどのサイトで、気軽に相談できる世の中になりました。

 

転職のすすめ

 

残業を美徳とする働き方は絶対に受け入れたくない、ということでしたら、上で述べたような行動をとるしかありません。

 

理由は、会社側が勝手に残業を美徳とする働き方を否定するとか、仕事の成果を時間以外の基準で測るやり方に変える、といったことはほぼありえないからです。

 

世間の常識としては明らかに正しいことでも、会社組織の風土、上司の方針に逆らった行動をとり続けることは、職場の人間関係も悪くなりますし、同時に、ストレスもかなり増大します。

 

加えて、労働基準監督署や弁護士に相談するということは、ある意味、会社を敵に回すことになるので、会社、上司から受ける嫌がらせ、ストレスは半端なくなります。

 

このような状況を考えますと、このような会社で働き続けることは得策ではありませんので、より自分の価値観に合った会社に転職することをおすすめいたします。

 

転職エージェントに登録する

 

転職活動を始めるにあたっては、転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと面談することをおすすめいたします。

 

理由は、今回の場合、残業を美徳とする働き方は受け入れられないというのが転職理由の本音となるわけですが、残業に関して、これほど具体的に求人票に記載している会社は、ほぼないからです。

 

よって、まずはキャリアアドバイザーに転職の候補となる企業を選定してもらい、その後、転職エージェントの営業経由で、募集企業に対し、残業の実態などを人事担当者にヒアリングする必要があります。

 

実際、私のところにも、転職エージェントからこういった問合せが時々あります。

 

やはり、求人票に書いていない裏の部分を知りたいという転職希望者の意図があるからです。

 

キャリアアドバイザーを活用した面接対策

 

もちろん、転職を成功させるには、現在の会社が理不尽な残業を強制してくるから、という本音の理由だけでは、不十分です。

 

当然のことながら、面接官を納得させることができる転職理由を考えるなど、やることはたくさんあります。

このような、あなたの転職に関わるすべてについて、サポートしてくれるのがキャリアアドバイザーですので、活用しない手はありません。

 

 おすすめの転職エージェント

 

>>残業ゼロのウソの見破り方

 

 この項目のまとめ

  • 残業を美徳とするような働き方は絶対に受入れたくないということでしたら、自分のやるべきことが終わったら、周りは気にせず、さっさと帰宅し、「あいつは絶対に残業しないやつ」という、あなたの「ブランド」を作りましょう。
  • 理不尽な残業、パワハラに対しては、労働基準監督署や弁護士に相談するなど、断固とした対応を取る。
  • 空気を読まずにさっさと帰る、労基署や弁護士への相談などは、会社、上司を敵に回すことにもなり、多くのストレスを抱えることになるので、転職することも検討するのがベター。転職相談をする際は、転職エージェントを活用するのが早道。

 

Hiro
働き方について、自分の価値観に合った会社を探すのは難易度が高いので、転職活動をする際は、必ず転職エージェントをうまく活用しましょう。

 

まとめ:「残業は美徳」という考え方は論外!

 

今回の記事では、「残業することが美徳」という考え方は論外!というテーマで解説をしてきました。

 

以下、本日のまとめになります。

 

  • 残業を美徳とする考え方は、働き方改革の主旨に反し、女性や外国人などの新たな労働力を呼び込むことができなくなるため、このような考え方、価値観は社会から排除されなければならない
  • 残業を美徳とする考え方は、戦後の高度経済成長期からの学校教育で擦り込まれてきた価値観をベースとする、根の深い問題。
  • 残業を美徳する環境から脱出するためには、会社、上司と闘わなければならないが、多大なストレスも抱えることになるので、自分の価値観に合った会社に転職するのがベター。

 

本日は以上です!

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