働き方/考え方

毎日残業が当たり前の会社は明らかにおかしい!【人事担当が解説】

2020年6月20日

残業が当たり前の会社は明らかにおかしい

悩んでいる人
今の会社は毎日残業するのが当たり前という雰囲気ですが、これって明らかにおかしいような気がしますが、実際どうなんでしょうか?こんな働き方は続けたくないですが、どうしたらよいか教えてほしい。

 

こんなお悩みを解決します。
Hiro

 

 本記事の内容

  • 毎日残業が当たり前の会社は明らかにおかしい
  • 毎日の残業が当たり前となってしまう背景・理由と職場・仕事の本来あるべき姿とは?
  • 毎日の残業が当たり前とはならない職場とは
  • 「毎日残業が当たり前」のおかしな環境から脱出するための行動

この記事を読んでいただくと、「毎日の残業が当たり前」という考え方がなぜ、おかしいのかが理解できます。

 

また、日本の多くの会社がなぜ、「毎日残業することが当たり前」というおかしな考え方がまかり通っているのかの理由と、職場、仕事の本来あるべき姿についても解説しています。

 

さらに、「毎日残業が当たり前」というおかしな環境から脱出するための行動についても解説しています。

 

 本記事の信頼性

  • この記事を書いている私は、大企業子会社での人事担当歴5年ほど。
  • 転職を2回経験しており、複数の会社で足掛け20年近く、「毎日多残業が当たり前」の環境で多残業を続け、軽いうつ病になった経験があります。
  • うつ病になると同時に会社の洗脳から覚め、今では成果をしっかり出しつつ、残業ほぼゼロの働き方を実践しています。

 

それでは前置きはこれくらいにして、解説をはじめていきます。

 

毎日残業が当たり前の会社は明らかにおかしい

残業が当たり前の会社は明らかにおかしい

 

まず、この記事の結論ですが、あなたの思っているとおり、「毎日残業するのが当たり前」という考え方は、明らかにおかしいです。

 

これは疑いようのない事実です。

 

その背景、理由を順を追って解説していきます。

 

そもそも法律で定められている労働時間とは?

 

労働基準法には、労働者の1日の労働時間は8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけないと記載されています。

 

これが大原則です。

 

ただし、労働基準法の中では例外措置として、第36条において、

 

労働者に法定時間を超えて働かせる場合(残業)や、法定休日に働かせる場合(休日出勤)は、あらかじめ労働組合はたは労働者の代表と書面で協定を結ばなくてはならない。

 

という旨の記載があります。

 

これは世に言う、36(サブロク)協定と呼ばれるものです。

 

そもそも残業とは何か?

 

労働基準法で定められた1日の労働時間は8時間までとされていますが、何か予定外のトラブルが発生し、自社や顧客に損害を与えてしまう場合は、1日に8時間以上、働かなくてはならないケースも出てきます。

 

また、自社で製造、提供している商品に注文が殺到し、顧客のニーズに答えるために、残業をして対応しなければならない時もあります。

 

つまり残業とは、1日の労働時間が8時間で終えることができない事態が発生したときのために、臨時的に発動される手段なのです。

 

Hiro
残業とは毎日継続的に行うものではなく、あくまで不測の事態に対応するために、たまに行うものなのです。

 

 この項目のまとめ

  • 毎日残業が当たり前となっている職場、働き方は明らかにおかしい
  • 労働基準法で定められている1日の労働時間は8時間までで、1週間の労働時間は40時間まで

 

 

毎日の残業が当たり前となってしまった背景・理由

残業が当たり前となってしまった背景・理由

 

「毎日残業が当たり前」は戦後の高度成長期から

 

「毎日残業が当たり前」という風潮は、戦後の高度成長期に一気に加速します。

 

工場では、作るものが飛ぶように売れ、とてもではないですが1日8時間の労働えは、市場への供給が追いつきません。

 

必然的に毎日残業、残業という日々が続きます。

 

しかしこの頃の日本は、高度経済成長とともに社員の給料も年々、今では考えられない率で上がっていきました。

 

社員は上がった給料で、これまでは手に入れられなかった、クーラー、カラーテレビ、車などを手に入れ、生活レベルは目に見えて向上していきました。

 

この頃の多くの日本人の価値観は、単純で、

 

夜遅くまで働き、日本を復興させ強くしていくと同時に、自分たちもより良い生活を実現していく。

 

というものでした。

 

Hiro
高度経済成長期では、たくさん働いた分の見返りが、現代とは比較にならないくらい多くあったので、日本国民は皆、同じ方向を向いていました。

 

「みんなと同じことが良いこと」という価値観

 

戦後の高度経済成長を支えたものの1つに、学校教育があります。

 

これは現代でもほぼ変わっていませんが、学校では「みんなと同じことが良いこと」という価値観を何十年にもわたって、植え付けてきたのです。

 

なぜかというと、「みんなと同じことが良いこと」という均一的な価値観を持っている方が、工場の製造現場では都合がよいからです。

 

周りのみんなと同じレベルの作業をこなし、残業もみんながやるなら自分のやるのが当然という雰囲気を作り、職場の統制も取りやすくなります。

 

「一生懸命やること(長時間労働)」は素晴らしいという価値観

 

もう1つ、学校教育や家庭で植え付けられた価値観に、「一生懸命やること(長時間労働)」は素晴らしい、というものがあります。

 

これは別の言い方をすると、「皆が納得するまでやり抜く」という価値観です。

 

こういった価値観は、長時間残業する、徹夜する、休日出勤するといった、自己犠牲的な働き方を称賛する元凶となっています。

 

深夜残業や徹夜などの無茶な働き方は現在ではかなり抑制されていますが、いまだに、こういった無茶な働き方をする人の評価が高くなる傾向は変わっていません。

 

 この項目のまとめ

  • 「毎日残業が当たり前」の風潮は、戦後の高度経済成長期に一気に加速した。
  • 学校教育では、工場の製造現場で管理、統制しやすい人材を育成するため、「みんなと同じことが良いこと」、「一生懸命やること(長時間働くこと)は素晴らしい」という価値観を植え付けてきた。

 

 

毎日残業が当たり前とはならない職場とは

残業が当たり前とはならない職場とは

 

機能不全となったホワイトカラー職場

 

高度経済成長期を経て、均一的な価値観を持つ管理、統制のしやすい従業員に支えられ、日本の自動車、家電製品などは、その品質の高さと低価格により、世界を席巻してきました。

 

工場の製造現場では、残業をすることが当たり前ということも、ある程度説明がしやすく、従業員の納得も得られやすいです。

 

これに対し、製造現場ではない、事務系の仕事、研究開発の仕事においては、「毎日残業することが当たり前」という風潮だけが先行し、職場は機能不全を起こしています。

 

なぜかというと、製造現場では、1日の目標がはっきりしているのに対し、ホワイトカラー職場では、1日の仕事の終わり方が非常にあいまいだからです。

 

製造現場では、1日に製造する製品の個数など、目標がはっきりしていますが、ホワイトカラー職場では、はっきりした目標が決められていないからです。

 

このようなことになってしまう最大の原因は、職場のマネージャー(管理職)の力不足です。

 

職場、仕事の本来あるべき姿とは?

 

職場が普段は残業がほぼなく、たまに想定外のトラブルが起こった時に一時的に残業する程度の状態とするには、以下に示すことを実行していかなければなりません。

 

 適切なマネジメント

  1. 職場全体の仕事量、納期、それぞれの仕事の難易度、どれくらいの時間を要するかなどを整理し、見える化する。
  2. 職場メンバーの保有スキルを考慮し、無理のないよう仕事を割り振る。
  3. プロジェクトの期間にもよりますが、1週間単位、1日単位でどこまでの仕事を終わらせたらよいのかをメンバー個人単位で計画する。
  4. 1日の仕事量は、不測の事態、突発で発生する業務も考慮し、5~6時間で終わるように計画する。

 

職場のマネージャーが上の1と2を精度よく実行できれば、毎日残業が当たり前になるなんてことはありません。

 

上の1と2の精度が上がってきたにも関わらず、頻繁に残業をしなければならない状態になるとしたら、解決策は仕事量を減らすか、人を増やすしかありません。

 

私はこれまでに2回の転職を経験していますが、現在在籍している会社も含め、上に示す「適切なマネジメント」を実行している管理職はほどんどいませんでした。

 

こうなってしまう理由は、多くの会社では、管理職への昇進は年功序列の要素が多く残っていることもあるのですが、一番の問題点は、マネジメントのやり方を誰もシステマチックに教えてこなかった、ということに尽きます。

 

Hiro
ホワイトカラー職場のマネジメントは、製造現場のマネジメントよりも難しくなりますが、ここを誰もシステマチックに教えられる人がおらず、多くの会社では、しっかりしたマネジメントができるホワイトカラー職場の管理職が育成できていません。

 

 この項目のまとめ

  • 毎日残業するのが当たり前という風潮を形成しつつも、ある程度の成功を収めた製造現場に対し、ホワイトカラー職場では、「残業するのが当たり前」という風潮のみが浸透し、職場は機能不全を起こしてしまった。
  • 毎日残業がない、もしくは少ない職場状態は、職場のマネージャー(管理職)が全体の仕事量、難易度、メンバーの保有スキルを正確に把握し、計画すれば実現できる。

 

 

「毎日残業が当たり前」のおかしな環境から脱出するための行動

 

自分の仕事が終わったら空気を読まず帰る

 

多くの会社では残業が当たり前となっている状態ですが、法律や現代の価値観と照らし合わせると明らかにおかしいのは、すでに述べた通り明白です。

 

しかし、過去何十年にもわたり、残業することが当たり前の会社においては、これが会社の常識であり、一個人が会社の常識を変えていくことなど到底できません。

 

となると、やれることは限られてきますが、まずは自分のその日の仕事が終わったら、空気を読まずにさっさと帰りましょう。

 

しかしこれを実行するには、いくつかのハードルがあります。

 

  • 自分の1日の仕事のゴールを決めることや、仕事を早く終わらせるためのスキルを身に付ける必要がある
  • そもそも自分に割り振られた仕事が絶対的に多い場合は、結局、残業して対応せざるを得なくなる。
  • 自分だけ早く帰ることが実現できても、職場内の人間関係が悪くなり、大きなストレスがかかる。

 

中には、職場のマネジメントが下手くそゆえに、一人ひとりに割り振られている仕事に、十分な時間を与えられてるケースもありますが、こうきったケースは珍しい部類です。

 

残業がゼロの会社、残業が少ない会社へ転職する

 

何度も述べてきましたが、残業が当たり前という会社は明らかにおかしいです。

 

このような会社で自分だけ残業をしないというスタイルを貫くには、大きなストレスがかかり、なおかつ残業が少ないというだけで、きちんと成果を出しているにも関わらず、上司からの評価が落ちてしまうことも少なくありません。

 

ちなみに私も成果はきっちり出しているものの、職場の中では残業時間が圧倒的に少ないので、はっきり言って職場では浮いています。

 

しかしこういった煩わしい人間関係も、昨今、急速に進んでいるテレワークに助けられています。

 

幸い私の仕事は会社に行かずとも、ほとんどの業務が遂行できてしまいますので、会社へ出社するのは、週1回、半日程度です。

 

少し脱線しましたが、残業をしない働き方を実現したいのであれば、やはり、転職するのが早道です。

 

転職というのは、職場環境のすべてが変わることになるので、慣れるまでは大変かと思いますが、残業をしない働き方という、世界標準では当たり前の、進んだ働き方を学ぶことができる点は、大きな魅力です。

 

しかし、残業がゼロの会社、残業が少ない会社というのは、日本ではまだまだ少数派に属するので、自分の条件に合った会社を探すのは大変です。

 

そこで、転職を考え始めたら、まずはいくつか、転職エージェントに登録してみることをおすすめいたします。

 

なぜ、転職エージェントなのか、ということですが、転職サイトに掲載されている残業ゼロや、残業が少ないという求人には、少なからずウソが存在するからです。

 

転職エージェントにはキャリアアドバイザーという人がいるので、ネット上の文字だけの情報だけではなく、転職のプロにいろいろ話を聞いてみる方が確実です。

 

 おすすめ転職エージェント

 

Hiro
あわせてこちらの記事も、よろしければ覗いてみてください。「残業ゼロのウソ」を見破る方法についても解説しています。

 

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 この項のまとめ

  • 毎日残業が当たり前のおかしな環境から脱出する第一歩は、自分の仕事をさっさと終わらせ空気を読まずに帰ること
  • 空気を読まずにさっさと帰るのは、職場の人間関係が悪くなったり、上司からの評価が下がるなど大きなストレスがかかるので、転職するのが早道。
  • 転職をするのであれば、テレワーク可能な会社が何かとベター。

 

 

まとめ:「毎日残業が当たり前」は明らかにおかしい

 

今回の記事では、「残業が当たり前の会社は明らかにおかしい」というテーマで、多くの日本の会社がなぜ、このようなおかしな風潮に染まってしまったのか、こういった環境から脱出するには、何をしたらよいのかについて、解説してきました。

 

以下、本日のまとめになります。

 

  • 会社では常識となっている「毎日残業することが当たり前」という考え方は、現代の価値観と照らし合わせると明らかにおかしい。
  • 労働基準法で定められている法定の労働時間は、1日8時間まで。
  • 残業は不測の事態やトラブル対応など、臨時的に発動される手段ゆえ、日々残業が当たり前の状態は異常な状態であると断言できる。
  • 「毎日残業が当たり前」という風潮、風土は高度経済成長期に確立されてしまった。
  • 「毎日残業が当たり前」とならない職場にするには、マネージャー(管理職)の力量に左右されるが、多くの職場において、まともなマネジメントがなされていないのが実情
  • 「毎日残業が当たり前」の環境から脱出するには、残業ゼロの会社に転職するのが早道。できればテレワークが可能な会社がベター。

 

本日は以上です!

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