転職活動

特定派遣エンジニアの転職は本当に不利なのか【採用担当者が解説】

2020年5月26日

 

悩んでいる人
特定派遣のエンジニアとして働いているけど、安定した将来を手に入れたいので、派遣会社ではないメーカー企業などに転職したい。でも派遣は転職に不利と言われているので、転職が成功するか、すごく不安。。

 

こんなお悩みを解決します。
Hiro

 

 本記事の内容

 

  • 特定派遣エンジニアの転職は本当に不利なのか
  • 特定派遣の転職における「不利」を克服する方法

 

この記事を読んでいただくと、特定派遣エンジニアの転職は、一概に不利とは言い切れないということがわかります。

 

もちろん不利なケースも出てくるのですが、その不利な条件をどのように克服し、転職を成功に導くのかについても、解説していきます。

 

 本記事の信頼性

 

  • この記事を書いている私は、大企業子会社での採用担当歴5年ほど。
  • 中途採用の現場で、書類選考、面接を実施しており、応募者の中には、特定派遣のエンジニアも数多く含まれています。
  • かつては技術現場のマネージャーをしており、自分の担当組織の中に、多くの派遣技術者を抱えていた経験があるので、派遣社員の実情、働き方を熟知しています。

 

それでは前置きはこれくらいにして、解説を進めていきます。

 

 特定派遣エンジニアの転職は本当に不利なのか

 特定派遣エンジニアの転職は本当に不利なのか【採用担当者が解説】

 

 派遣社員の転職は一概に不利とは言い切れない

 

派遣エンジニアの転職は、一概に不利とは言い切れません。

 

私がいる会社にも、前職が派遣エンジニアの方が何人も入社しています。

 

また、かつて、私がマネージャーを担当していた技術現場に派遣社員として働いていた人の中には、競合の大手メーカーに転職を決めた人が何人もいます。

 

よって、「派遣 = 転職に不利」というふうに、決めつけてしまうのは早計です。

 

 転職が不利になる条件とは

 

一方、派遣社員であることが転職に不利に働くことがあるのも、紛れもない事実です。

 

それでは、派遣社員であることが転職活動を行うにあたり、不利に働いてしまうのは、どのようなケースか、見ていきましょう。

 

  1. 年齢が30歳を超えてしまっている場合
  2. 1年未満で派遣先が変更になっているケースが複数ある場合
  3. 入社3年目程度の若い頃からマネジメント比率が増えている場合
  4. 実務経験が同じような内容の作業中心になってしまっている場合

 

1つずつ解説していきます。

 

①年齢が30歳を超えてしまっている場合

 

かつて私がマネージャーを担当していた技術現場には、多くの特定派遣のエンジニアに来てもらっていました。

 

そのような中、私が一番心苦しいと感じていたのが、我々、派遣先のマネージャー、上司、正社員の先輩社員は、派遣エンジニアの育成まで手が回らない、ということでした。

 

正社員の先輩社員は、正社員の後輩の育成、指導に加え、当然、自分の仕事も持っています。

 

とてもではないけど、派遣社員の育成に割ける時間はほとんどありませんでした。

 

とはいえ、彼ら派遣社員は、大卒入社1年目、2年目、3年目という層がほとんどを占めており、本来であれば、先輩が厳しく、手厚く、根気よく指導されなければならない年ごろです。

 

そのような状況を受け入れてしまい、漫然と過ごし、30歳を超えてしまうと、どうなってしまうでしょうか。

 

社会人として、職場の先輩から粘り強い指導を受け、技術者として一番伸びる時期を、大した苦労もせず、過ごしてしまいます。

 

そうなってしまうと、仕事上で大きな壁にぶつかったこともなければ、報告書などの文書作成力や、検討した内容を説明する力も、新人の頃と大して変わらない程度のスキルしか、身に付いていません。

 

なによりも、肝心な技術力についても、困難な場面がほとんどない仕事ばかりをこなしているので、伸びてきません。

 

②1年未満で派遣先が変更になっているケースが複数ある場合

 

特定派遣のエンジニアは、一度、派遣先へ配属されると、派遣先企業の業績不振等で、外注費がカットされるようなことがない限りは、3年が一区切りとされるのが、まだ一般的だと思います。

 

そのような中、派遣先を1年未満で変わるようなケースが複数ある場合は、経歴上、転職に不利に働きます。

 

理由は、予算カットなどの状況ではない場合の短期での派遣先変更は、派遣先が要求するレベルに達していなかったと判断された可能性が高いからです。

 

③入社3年目程度の若い頃からマネジメント比率が増えている場合

 

派遣エンジニアの場合、普通に、可もなく不可もなく日々を過ごしていると、入社3年目にもなると一通りの仕事は覚えてしまい、モチベーションが保てなくなってきます。

 

そのような中、所属する派遣会社からは、同じ派遣会社の後輩の面倒を見る、「マネジメント」業務を任せられるようになります。

 

しかし、派遣会社でのマネジメント業務は、転職する際、応募先の企業から評価されるどころか、足かせと見られてしまうことがほとんどです。

 

理由は、マネジメントという新たな仕事を任せられると、モチベーションは上がってきますが、肝心の技術力に磨きをかけることから、ますます遠ざかることとなり、新たな技術の習得がほぼ、止まってしまうからです。

 

私もこういった人たちを何人も見てきました。

 

このような事例から、派遣エンジニアとして、派遣されたからには、マネジメントなどの余計なことはせず、3年から5年は、派遣先から技術を盗めと声を大にして言いたいです。

 

④実務経験が同じような内容の作業中心になってしまっている場合

 

現職が派遣の方の職務経歴書を見ていると、時折、このような経歴の方を目にします。

 

確かに、経験している技術分野は我々が求めるものなのですが、数年間にわたり、エントリー業務からほとんど進歩が見られない、というパターンです。

 

これは決して本人のみの責任ではなく、派遣先の仕事の与え方にも大きく依存します。

 

しかし残念ながら、かつての私の立場からすると、申し訳ないのですが、特段、やる気、職場でのコミュニケーションに見るべきものがない派遣の方には、こういった仕事の与え方になってしまうのは、仕方がのないところです。

 

理由は、基本的に派遣先の正社員は、派遣社員の教育まで、手が回らないからです。

 

このように、いざ転職をしようと思っても、職務経歴に上記の①から④に当てはまるものがあると、不利に働いてしまうことがあるのは、厳然たる事実です。

 

特定派遣の転職における「不利」を克服する方法

特定派遣の転職における「不利」を克服する方法

 

派遣エンジニアが転職しようとすると、上で述べてきたように、不利になる点があるのは事実です。

 

それでは、この不利な点を克服するには、どうしたらよいのでしょうか。

 

今の環境をフル活用し、実務力、技術力を高め、派遣先に認めてもらう

 

冒頭で、かつて私がマネージャーであった組織に派遣されてきた人たちで、競合の大手企業に転職していった人が何人もいる、とお伝えしました。

 

これらの人たちに共通することは、以下の2点でした。

 

  1. 与えられた環境の中で、貪欲に技術を吸収しようとしていた。
  2. 派遣先との正社員とも積極的にコミュニケーションを取っていた

 

ここ、すごく大切なことなので、1つずつ解説していきます。

 

①与えられた環境の中で、貪欲に技術を吸収しようとしていた。

 

新人で派遣されてきたエンジニアは、最初は誰もがエントリー業務からスタートします。

 

しかし、後に大手企業への転職を果たしたようなエンジニアは、わからないことは積極的に質問し、あらゆることを吸収していきます。

 

このような人たちは、正社員が仕事を教えると、すぐに吸収し、成長していきますので、教える側の正社員も、教えていて楽しくなるので、より難易度が高い仕事を教えてくれるようになります。

 

例えば、正社員自身が担当している仕事も派遣社員に教え、自分の仕事を手伝ってもらう、などですね。

 

こうすることにより、正社員は自分の仕事が楽になりますし、余った時間は他のことをやる時間に充てることもできます。

 

何よりも、正社員から「頼りにされる存在」になることが一番大きなポイントだと思います。

 

②派遣先との正社員とも積極的にコミュニケーションを取っていた

 

派遣社員は、同じ立場の派遣社員と群れることが圧倒的に多いのですが、大手企業に転職を果たしたような人たちは、派遣先の正社員と積極的に絡み、自分と歳の近い正社員がどのような仕事を担当しているか、どのような意識で仕事をしているかを吸収していました。

 

これは、少し言葉が悪いですが、派遣社員的な価値観、考え方に染まり切らないよう、派遣先の「できる正社員」と時間、行動をともにし、将来の自分をイメージしていたのだと思います。

 

派遣先の正社員に認められ、頼りにされるようになると、任される仕事のレベルも上がっていきます。

 

そうすると、職務経歴書に記載できる仕事のレベルも上がってくるわけですから、当然、転職にも有利に働きます。

 

面接官
この人は現職は派遣だけど、仕事のレベルが確実に向上しているな。見どころがありそうだから、面接に呼んで話を聞いてみよう。

 

となるわけですね。

 

加えて今、あなたが派遣エンジニアとして働いている職場が、大手企業もしくは、系列の子会社、グループ傘下の会社だったりすると、立場は派遣社員ですが、世間から見ると、かなり技術レベルの高い環境で働いている可能性が高くなります。

 

そのような環境で、身に付けている技術レベルも進歩していることが職務経歴書で把握できると、同業、関連の企業からは、派遣といえども、「欲しい人材」ということになります。

 

ここでのポイントは、転職を成功させるためには、「とにかく自分の技術力を進歩させる」ということに尽きます。

 

まずはここから、始めてください。

 

転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと面談する

 

転職を成功させるために、もう1つやるべきことがあります。

 

それは、転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと面談することです。

 

特に、派遣社員であることが不利になってしまっているケース①から④に当てはまっている場合は、キャリアアドバイザーと面談し、今後の転職活動の作戦を立てることが必須となってきます。

 

まずは、特定派遣の会社に入り、入社3年目となり、一通りの仕事を覚えたら、転職エージェントに登録することをおすすめいたします。

 

転職エージェントは、登録だけ済ませ、エージェントのウェブサイトに掲載されている求人案件だけを閲覧するのもよいですが、キャリアアドバイザーの手元には、サイトに掲載されている情報のみならず、細かい募集条件に関する情報も持っています。

 

ここ最近は、Webで面談できるエージェントも増えていますし、転職エージェントは、すべてのサービスが無料で利用できますので、使わない手はありません。

 

 おすすめの転職エージェント

 

派遣社員が転職するベストなタイミングについては、以下の記事も参考にしてください。

 

関連記事
特定派遣エンジニアが転職する最適なタイミング【採用担当が解説】

特定派遣エンジニアが転職する最適のタイミングを知りたいですか?この記事では、主に特定派遣のエンジニアを想定し、正社員へ転職する最適なタイミングと、転職をするに際し、まず最初にやるべきことを企業の採用担当が解説しています。正社員への転職を希望する方は必見です。

 

まとめ:特定派遣エンジニアの転職は不利なことばかりではない

 

本日は、特定派遣のエンジニアの転職は本当に不利になるのか?というテーマで解説いたしました。

 

以下、本日のまとめになります。

 

  • 特定派遣エンジニアの転職は一概に不利になるわけではない。事実、かつて私の配下にいた派遣社員で、大手企業に転職を果たした人たちが何人もいる。
  • 派遣社員であることが不利に働いてしまうことが多いのも事実
  • 年齢が30歳を超えてしまっている場合、1年未満で派遣先が変わってしまっている場合、若いうちからマネジメント業務が多い人、実務経験、技術レベルにあまり進歩がない人は要注意。
  • 転職を成功させるには、派遣先の仕事を一生懸命やり、派遣先の正社員の信頼を勝ち取る
  • 派遣先の正社員とは積極的に絡み、歳の近い正社員がどのような仕事を、どのようなマインドでやっているのかを知り、派遣社員の価値観、考え方に染まりすぎないようにする
  • 入社3年になったら、転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと面談をするのが転職への早道

 

本日は以上になります!

-転職活動
-,

Copyright© Hiro27のブログ , 2020 All Rights Reserved.