働き方/考え方

付き合い残業とは?明らかに異常な働き方をなくす対策【人事が解説】

悩んでいる人
今の職場は自分の仕事が終わっても帰りづらい雰囲気があり、付き合い残業をやるはめになっています。そもそも付き合い残業なんて働き方、他の会社でも普通にやってるのでしょうか?また、付き合い残業から逃げる方法があれば教えてほしい。。

 

こんなお悩みを解決します。
Hiro

 

 本記事の内容

  • 付き合い残業とは?明らかに異常な働き方をなくす対策
  • 付き合い残業がなくならない理由
  • 付き合い残業をしないための対策

 

この記事を読んでいただくと付き合い残業というものが、いかに異常で企業にとっても損失を出している悪しき働き方であることが理解できます。

 

また、付き合い残業から逃げ出すための方法についても、解説していきます。

 

 本記事の信頼性

  • この記事を書いている私は、大企業子会社での人事担当歴5年ほど。
  • 転職を2回経験しており、複数の会社で足掛け20年近く、「毎日多残業が当たり前」の環境で多残業を続け、軽いうつ病になった経験があります。
  • うつ病になると同時に会社の洗脳から覚め、今では成果をしっかり出しつつ、残業ほぼゼロの働き方を実践しています。

 

それでは前置きはこれくらいにして、解説をはじめていきます。

 

 

付き合い残業とは?明らかに異常な働き方をなくす対策

 

付き合い残業とは?

 

付き合い残業とは、その日に自分がやるべき仕事が終わっても、上司、同僚の多くが、まだ残業をしていて帰りづらいので、仕方なく自分も何かやることを探し、皆が帰るころまで残業をすることです。

 

付き合い残業は社員、会社にとって百害あって一利なし

 

働き方改革を推進し、会社全体の残業を減らしたい人事担当の立場でも、付き合い残業というものは、残業することが美徳であるという考え方とともに、一刻も早く葬り去りたい、古き悪しき労働習慣です。

 

付き合い残業の状態でも、会社側は社員に残業代を払うわけですが、「早く上司が帰らないかな~。。」とチラチラと周りを気にしながらやる仕事は、集中してできるはずもなく、生産性は著しく低下します。

 

そんな状態でも会社側は、割り増しの残業代を支払うわけですから、会社にとっても、付き合い残業をやっている当事者にしても、得になることは全くありません。

 

付き合い残業をなくす対策

 

人事が付き合い残業に対し、対策を講じようとしても、付き合い残業の実態が把握しにくいという壁にぶち当たります。

 

理由は、付き合い残業の元凶となっている上司に状況をヒアリングしても、

 

「うちのメンバーは皆、モチベーション高くやっていますから。」

 

という回答になり、付き合い残業をやらされている人たちに意見を聞いても、本音で話したことが、自分の上司に漏れてしまい、上司に嫌われるのを恐れ、本音を言ってくれる人はほとんどいないからです。

 

多くの会社がこのような実態につき、この記事では今日から実践できる、付き合い残業から逃げるための対策を後ほど紹介いたします。

 

Hiro
付き合い残業が蔓延している職場は時代錯誤はなはだしく、人事としても一刻も早く撲滅する必要があります。

 

付き合い残業がなくならない理由

 

付き合い残業のような、今となっては非常識極まりない働き方がなくならない理由は、3つに集約することができます。

 

  • 「みんなと同じことは良いこと」という日本人の価値観
  • 「目上の人を敬う」という日本人の価値観
  • 日本独特の「メンバーシップ型雇用」

 

1つずつ解説していきます。

 

「みんなと同じことは良いこと」という日本人の価値観

 

我々は子供の頃から親や学校に、「みんなと同じことは良いこと」という価値観を刷り込まれてきました。

 

学校では日本全国、文部科学省が定めた学習指導要領に基づく、全く同じ授業が行われ、中学に入ったら全員制服を着て、部活に入って、といった具合です。

 

皆が進学するからということで、ほぼ何も考えず、高校や大学に進学し、当たり前のように就活をして就職をする。

 

これが会社に入ると、皆が残業しているから、自分も同じように残業をしなければならない、という考え方になってしまいます。

 

「目上の人を敬う」という価値観

 

中学や高校での部活動では、上下関係というものを徹底的に叩き込まれます。

 

この中で、先輩の命令は絶対、という考え方、価値観がしっかり根付いてきます。

 

就職エージェントや転職エージェントには、体育会系出身者に登録を限定したエージェントがあります。

 

これは、体育会系出身者というのは、企業から一定需要があるためです。

 

なぜ、体育会系出身者の需要があるかというと、体育会系の人たちは、大学まで、しっかり上下関係と礼儀を叩き込まれているため、会社に入ってからは、上司の命令に従順に従い、使いやすいからです。

 

こういう考え方の人が会社に入ると、

 

上司より早く帰るなんて、とんでもない。

上司の命令には絶対に従わなければならない。

 

となり、付き合い残業を疑問もなく演じることになり、また、早く帰ろうとする同僚に対しても、嫌悪感を抱くようになります。

 

日本型の「メンバーシップ型雇用制度」

 

もう1点、根深いものに、日本型の「メンバーシップ型雇用制度」というものがあります。

 

メンバーシップ型雇用制度とは

 

メンバーシップ型雇用とは、ごく簡単に言うと、まずは人を雇い、組織で抱えている仕事を所属メンバー全員でこなしていくという仕事のやり方です。

 

ここで問題となるのが、組織で抱えた仕事を「みんなでこなす」という点です。

 

一番わかりやすいのは、工場の生産ラインです。

 

そこで働く人は同じ時間から仕事を開始し、残業も全員で同じ時間までやるスタイルです。

 

日本の場合、この工場の生産ラインでの働き方が、高度経済成長を引っ張る成功モデルとなってしまったので、ホワイトカラー職場にも同じ考え方を広げていきました。

 

仕事の境界があいまいなメンバーシップ雇用

 

ただ、ホワイトカラー職場は、組織を構成する一人ひとりの仕事の範囲、役割があいまいとなっているため、「ここまでやったら自分の仕事は終わり!」と厳密には定義しにくくなっています。

 

この点が厄介です。

 

つまり、自分では今日の仕事は終わったと思っていても、上司からすると、まだまだやるべきことはたくさんあるよ、という感覚です。

 

上司は帰ろうとする部下に対し、このような雰囲気を醸し出すわけですから、「帰りづらい雰囲気」が蔓延してきます。

 

曖昧な仕事分担と計画が付き合い残業の元凶

 

付き合い残業が蔓延している職場では、一人ひとりの仕事の役割分担と、1日1日でどこまで仕事を終わらせるかの計画を作成すれば、その日の仕事のゴールがわかります。

 

その日のゴールに達すれば、誰に気兼ねなく帰れるようになるはずなのですが、帰りづらい雰囲気を作る上司に限って、部下の仕事をしっかりした計画で管理するという、管理職であれば当たり前のことができていません。

 

Hiro
付き合い残業は、高度経済成長期から脈々と続く古い価値観を土台にしているため、なかなか抜本的な改革ができないのが実情です。

 

付き合い残業をしないための対策

 

付き合い残業をなくすための根本的解決策は、上司が「うちの仕事はみんなで力を合わせてこなしていく」という考えを改め、メンバー一人ひとりの仕事の範囲を決め、きちんと計画を立てればよいわけです。

 

しかし、能力のない上司が、自分の行動を自発的に改める可能性は限りなく低いです。

 

よって今回は、少し荒療治的な方法もありますが、自分一人の行動で、付き合い残業から逃れる方法を紹介いたします。

 

自分の仕事についての詳細計画を作成し、上司と共有する

 

上で述べたように付き合い残業とは、一人ひとりの仕事の範囲と計画を作成すれば、なくなってくるはずです。

 

となれば、まずはあなた自身、今、担当している仕事の詳細計画を作成してください。

 

日々、仕事をどこまで終わらせるのかをしっかり決めるのです。

 

ただし、くれぐれも無理な計画を立ててはいけません。

 

無理な計画を立ててしまうと計画が破綻し、付き合い残業どころではなく、結局あなたは仕事を計画どおりに進めるため、本気の残業をするはめになります。

 

最初の頃は、1日の仕事の時間を8時間とすると、その日の仕事は5時間~6時間程度で終わるように計画しましょう。

 

ちなみに上司は、仕事の計画を作るとすごく喜びます。

 

なぜかというと、仕事の中身が見えるようになるからです。

 

ホワイトカラーの仕事というのは、一人ひとりの担当の仕事の状況がわかりづらいのです。

 

よって、計画を作成し、仕事の中身、進捗を見えるようにすることは、上司にとって、本当にありがたいことなのです。

 

定時後に用事を入れる(ウソOK)

 

計画を作成した後は、定時の後に、予定を入れましょう。

 

予定とは、ぶっちゃけウソでもかまいません。

 

仕事が計画通りに終わり、

 

残業したくない人
今日はオンライン英会話の予定がありますので、お先に失礼します!

 

ときっぱり言えば、ダメだと言われることもないでしょう。

 

予定は、最初は週に1回からはじめ、少しずつ、週2回、3回と増やしていけば、いつの間にか定時で帰れる日の方が多くなっていきます。

 

「早く帰るやつ」という自分ブランドを確立する

 

仕事の計画をしっかり作成し、計画どおりに仕事を終わらせ、定時後には予定を入れて早く帰るというスタイルが定着してくると、「あいつは早く帰るやつ」というあなたの「ブランド」が出来上がってきます。

 

こうなればしめたものです。

 

職場にカバンを持ち込まない

 

しかし、中にはどうしても、あなたが早く帰ることが気に入らない上司や先輩がいるものです。

 

そんなときは、可能であれば、カバンを職場に持ち込むのをやめましょう。

 

カバンを職場に持ち込まなければ、トイレに行くふりをして、そのまま帰宅してしまうことが可能です。

 

あなたが上で述べたことをやってきたにも関わらず、こんなことをしなければならない職場はかなり末期的ですが、、

 

出社時間を遅くする

 

どうしても皆より早く帰ることができない。

 

そんな場合は、フレックスタイムを使うことができるのであれば、出社時間を遅くし、全体の労働時間を短くしましょう。

 

ダラダラと残業する職場は、早く帰ろうとすると職場の視線が厳しいですが、朝が遅いことについては、寛大な傾向があります。

 

転職サイトに自社の悪評(付き合い残業)を書き込む

 

これは、効果が出てくるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、転職口コミサイトや就活口コミサイトに、この会社に付き合い残業が蔓延していることを書き込むことも、一定の効果が期待できます。

 

理由は、ただでさえ人手不足の現在、口コミサイトに会社に都合が悪いことを書きこまれると、採用活動の障害となるため、人事部は困るからです。

 

実際、会社説明会に来た学生からの生の声で、「御社は付き合い残業があると、口コミサイトに書いてありますが、実際はどうなのでしょうか?」なんて、質問が来ると、人事部も静観しているわけにはいきません。

 

このような状況になると、人事部は社内の付き合い残業撲滅のため、実態調査を開始せざるをえません。

 

>>口コミサイト「転職会議」へ登録してみる

 

転職を考える

 

ここまで、付き合い残業から逃れるための具体的方法を紹介してきましたが、これだけ手を尽くしても状況が変わらないのであれば、転職を考えるのがベターです。

 

このような理由で転職活動を行う際、注意しなければならないことは1つです。

 

転職エージェントを活用する

 

転職活動の際は、必ず転職エージェントを利用するということです。

 

転職エージェントを利用した方がよい理由は、転職候補先の会社で実際にどれくらい残業があるのか、付き合い残業はあるのかなど、自力で調査するのは不可能だからです。

 

転職エージェントに登録すると、あなたを担当するキャリアアドバイザーが付きます。

 

キャリアアドバイザーとは、あなたの転職に関するすべてをサポートしてくれる転職のプロです。

 

転職候補先の残業実態を質問する

 

キャリアアドバイザーとの面談では、転職候補先の会社について、かなり細かいところまで質問することができます。

 

キャリアアドバイザーが把握していない情報については、転職エージェントの営業を通じて、我々、企業の採用担当者に質問が来ます。

 

実際私も、転職エージェントの営業から、次のような質問を受けたことが何度かあります。

 

今、募集している職種では、実際、残業時間はどれくらいになりますか?

上司が帰らないと帰りづらい雰囲気はありませんか?

 

実際、残業の実態に関する転職エージェントからの問合せは多いです。

 

やはり転職を検討されている方は、転職先での残業実態が気になるのでしょう。

 

転職は、周囲の環境、場合によっては仕事の内容もガラっと変わるので、当事者にとっては一大決心となりますが、転職先でも現在と同じように、付き合い残業が蔓延しているなんてことであれば、目も当てられないでしょう。

 

転職を成功させるには、正しい情報を収集することが何よりも重要です。

 

情報不足で転職に失敗しないためにも、転職活動をする際は、転職エージェントを利用させることをおすすめいたします。

 

 おすすめ転職エージェント(すべて無料です)

 

>>「残業ゼロのウソ求人」の見破り方

 

>>「残業することが美徳」という考え方は論外!【人事が解説】

 

 

まとめ:付き合い残業とは?明らかに異常な働き方をなくす対策

 

今回の記事では、付き合い残業とは何か?、この明らかに異常な働き方から逃れる方法について解説してきました。

 

以下、本日のまとめになります。

 

  • 付き合い残業とは、その日の自分の仕事が終わっても、上司が、まだ残業をしていて帰りづらいので、仕方なく、皆が帰るころまで残業をすること。
  • 付き合い残業は社員にとっても会社にとっても、百害あって一利なし。
  • 付き合い残業がなくならないのは、「みんなと同じことが良いこと」などの旧来の日本人の価値観に加え、社員一人ひとりの仕事の分担、境界があいまいなため。
  • 付き合い残業から逃れるためには、自分の業務計画を作成し、上司と共有することや、定時後に用事を入れることにより、「あいつは残業しないやつ」というブランドをつくっていく。
  • その他、付き合い残業から逃れるためには、職場にカバンを持ち込まず、気づかれないように帰宅することや、就活サイトや転職サイトに自社の付き合い残業の実態を書込み、人事部が実態調査を始めるのを待つ、などがある。
  • 付き合い残業のような悪い働き方の習慣は、実際にはなかなか改善されないので、転職を考えることも必要。
  • 転職活動をする際には、転職候補先の会社の残業実態など、正しい情報を入手するため、転職エージェントを活用するのがおすすめ。

 

本日は以上です!

-働き方/考え方
-,

Copyright© Hiro27のブログ , 2020 All Rights Reserved.