働き方/考え方

残業が毎月50時間つづくのはもはや普通ではない【人事が解説】

 

悩んでいる人
毎月、毎月、残業が50時間の状態がずっと続いているけど、これって世間では普通のことなんだろうか?普通じゃないとしたら、毎月残業を50時間もやると、どんな問題が出てくるのかを教えてほしい。

 

こんなお悩みを解決します。
Hiro

 

 本記事の内容

  • 残業が毎月50時間つづくのはもはや普通ではない
  • 残業が毎月50時間続くことのリスク
  • 残業が50時間つづく会社の未来は危うい

 

この記事を読んでいただくと、毎月、50時間もの残業が続くことは、いろいろな面でもはや普通ではないことがわかります。

 

また、毎月50時間もの残業を続けると、どのようなリスクがあるのかについても、解説いたします。

 

 本記事の信頼性

  • この記事を書いている私は、大企業子会社での人事担当歴5年ほど。
  • 転職を2回経験しており、複数の会社で足掛け20年近く、「毎日多残業が当たり前」の環境で多残業を続け、軽いうつ病になった経験があります。
  • うつ病になると同時に会社の洗脳から覚め、今では成果をしっかり出しつつ、残業ほぼゼロの働き方を実践しています。

 

それでは前置きはこれくらいにして、解説をはじめていきます。

 

残業が毎月50時間つづくのはもはや普通ではない

残業が毎月50時間つづくのはもはや普通ではない

 

まず本日の結論ですが、毎月の残業が50時間という状態が続くことは、もはや普通ではなく、明らかに異常と言える状況です。

 

理由としては、転職口コミサイトのOpenWork(旧 VOKERS)の調査によると、2018年の月の残業時間の平均値が28時間であることが挙げられます。

 

OpenWork(旧VOKERS)の調査によると、2012年の月の平均残業時間は実に46時間でしたが、それ以降、年々減り続けており、2018年には28時間となっています。

引用元:2018年 OpenWork残業時間レポート

 

残業データについては、企業の人事部を経由して集めたデータにおいては、いわゆるサービス残業は含まれていないため、実態よりも少なめの値になります。

 

それに対し、OpenWorkのような口コミサイトの場合、匿名の個人が申告したデータですので、人事部経由のデータよりも、実態に近いデータとなります。

 

このような、実態に近いデータにおいて、月の平均残業時間は28時間となるわけですから、残業50時間というと、平均値の2倍近くになり、もはや異常と言わざるを得ません。

 

Hiro
企業では「働き方改革」を推進せざるを得ない状況で、残業は年々、減っています。そのような中、毎月50時間もの残業がつづく状態は、もはや異常です。

 

残業が毎月50時間続くことのリスク

残業が毎月50時間続くことのリスク

 

この項目では、月の残業が50時間という状態がつづくと、どのようなリスクがあるのかについて、解説いたします。

 

健康リスク

 

月の残業が50時間という状態は、1カ月に会社稼働日を20日とすると、毎日、平均2時間半の残業をすることになります。

 

もしあなたが、

 

  • 仕事が大好き!
  • 仕事をしているときが一番幸せ!
  • 仕事は順調に進んでおり、高い充実感を感じている。
  • 仕事上のプレッシャーはさほど感じていない。

 

と心底、正直に思える状態であれば、日々の食事と睡眠時間に細心の注意を払えば、残業50時間という状態は、数カ月程度であれば持ちこたえられる可能性が高いです。

 

しかし実際には、プレッシャーを感じることなく、心底楽しく残業している、という状況はほぼなく、多くの人は何らかのプレッシャー、不快感、やらされ感を感じながら残業しているのが実態です。

 

このような状況ですと、何らか、心身に関する異常を訴える人が出てきます。

 

代表的なものは、

 

  • 食生活の乱れ、過食による肥満、体調異変
  • 睡眠不足、睡眠障害による、うつ病の発症

 

があります。

 

ある程度大きな会社になると、月の残業時間が45時間を超えるのが2カ月連続すると、産業医との面談が設定されるのは、こういった心身の異常を早期に発見するためです。

 

会社・仕事の奴隷となってしまうリスク

 

毎日2時間から3時間の残業をすると、日々の生活は、仕事をするためだけの生活になり、プライベートの時間は、ほぼなくなります。

 

日々2時間とか3時間の残業をすると、こういう生活にしないと健康が維持できないからです。

 

例えば、通勤時間が片道1時間かかる人が、定時の終業時間が18:00の場合、そこから3時間もの残業をすると、日々の生活は以下のようになります。

 

7:00 起床・朝食・準備

8:00 自宅出発。満員電車に揺られ通勤

9:00 仕事開始

12:00 昼食(休憩1時間)

18:00 終業時刻(ここから残業)

21:00 仕事終了。自宅へ帰る

22:00 夕食・風呂・片付けなど

24:00 就寝

 

健康を維持する前提として、3食きっちり食べ、睡眠時間を7時間取るとすると、こんな生活になってしまいます。

 

結婚していて小さな子供がいる場合は、配偶者や子供とのコミュニケーション時間は、ほぼない生活です。

 

まさに、仕事をするためだけに生きている、という会社や仕事の奴隷です。

 

ワークライフバランスが叫ばれている今どきは、このような状態を望む人はほとんどいないと思います。

 

うつ病のリスク

 

健康リスクの項目でも述べましたが、月50時間の残業がつづく状態は、うつ病を発症するリスクも高くなります。

 

50時間の残業がつづいている状態でも仕事が順調に進んでいればよいのですが、こういった長時間の残業がつづく状態では往々にして、トラブルが発生してきます。

 

そうなってくると、ただでさえ帰宅時間が遅いことに加え、順調に進まない仕事のことが頭から離れなくなり、ぐっすり眠れなくなってきます。

 

睡眠障害が発生してくると悪循環となり、仕事のパフォーマンスも落ち、更に失敗、トラブルを誘発します。

 

実際、私もこのような状態に陥ってしまい、月の残業が50時間~60時間程度で、うつ病を発症してしまいました。

 

いったん、医者にうつ病と診断されてしまうと、その後は薬を服用する毎日が続きます。

 

私の場合、幸い、症状も比較的軽かったのですが、それでも1年半にわたり、薬の服用が続きました。

 

うつ病になってしまってからは、回復した後も含め、現在に至るまで、価値観をそれまでとは180度変え、残業はほぼしない働き方を実践しています。

 

Hiro
働きすぎでうつ病になってしまうほど悲しいことはありません。会社や仕事よりも、自分が心身ともに健康でいることが、長い人生の中では何よりも重要です。

 

残業が毎月50時間つづく会社の未来は危うい

残業が毎月50時間つづく会社の未来は危うい

 

もしあなたの会社が、取り扱っている商品やサービスがよく売れていて、売上、利益も右肩上がりに伸びているとしたら、ある程度、残業することは仕方のない側面もあります。

 

しかし、売上、利益が横ばい、もしくは下がっている状態で、慢性的に月50時間もの残業が続いているとしたら、その会社の将来性に疑問を持たざるを得ません。

 

このようなことになってしまっている原因は大きくわけて2つあります。

 

  • 慢性的な人手不足
  • マネジメントのやり方に問題がある

 

1つずつ見ていきましょう。

 

慢性的人手不足

 

特別忙しい状態ではないにも関わらず、毎月50時間もの残業がつづく原因として、慢性的な人手不足があります。

 

そもそも残業とは、自社の製品が売れまくって、市場への供給が追い付かない場合などの繁忙期や、トラブルが発生したときなどの非常時の対応のため、行うものです。

 

にもかかわらず、特別な状況でもない日常業務において、慢性的に50時間もの残業が続いているのは、明らかに人手不足です。

 

このような場合がずっと続くのであれば、経営者は人手を補充しなければなりません。

 

しかし、人手を補充しようにも、毎月職場の人たちが50時間もの残業を強いられているような会社に入社したいと思う人はどれだけいるでしょうか?

 

慢性的な多残業が続く会社というのは、会社の外から見ると魅力がなく、就職や転職を考えている人たちからは敬遠されてしまいます。

 

特に、こういった体質の会社は、若い人が敬遠する傾向が強いです。

 

若い人が入ってこない会社というのは、社員の高齢化が進み、衰退してくだけです。

 

マネジメントのやり方に問題がある

 

人手不足とセットで議論しなければならないのが、職場のマネジメントです。

 

私の経験上、職場の全員が慢性的多残業になっている場合、職場の管理職、つまりマネージャーがその役割を果たしていないケースがほとんどです。

 

マネージャー自身も自分の仕事に振り回され、部下の仕事をコントロールするどころではありません。

 

そのような職場の仕事を分解してみると、経験の少ないメンバーには自力で遂行するのが無理な難易度が高い仕事が割り当てられていたり、職場のフォローもなく、放置されている状況が多々あります。

 

残念ながら、このようなマネジメントの不備というものは、組織が自力で解決できることはほとんどないため、多残業状態が大幅に改善されることは期待できません。

 

転職を考える

 

あなたの職場が毎月50時間もの残業が慢性的につづいているような状況だとしたら、それは、マネジメントの問題と人手不足が複雑に絡み合っている可能性が非常に高いです。

 

すでに述べたように、こういった問題は経営者が断固たる決意で、外部から業務改善のコンサルを招聘するなどの劇薬を投じないと根本的に改善されることはありません。

 

加えて、月50時間もの残業がずっとつづくようですと、あなたは健康を害するリスクが高まります。

 

特に、重度のうつ病を発症すると、その後の人生を棒に振る可能性もあります。

 

よって、このような状況では、「転職」というのも選択肢の1つに加えましょう。

 

上手に探せば、月々の残業時間が10時間未満の会社はいくらでもあります。

 

ただ、日本の企業はまだまだ残業をすることが前提の会社が多いので、残業がゼロ、または残業が少ない会社を探すには、転職エージェントを利用することをおすすめいたします。

 

転職エージェントには、キャリアアドバイザーという、あなたの転職に関するすべてをサポートする転職のプロがいますので、転職エージェントに登録したら、キャリアアドバイザーとの面談を実施することをおすすめいたします。

 

キャリアアドバイザーは、残業時間の実態など、企業個別の情報も持っていますので、利用しない手はありません。

 

「残業がほとんどないと聞いていたのに、入社してみたら、多残業を強いられる日々。完全に騙された~。」ということもかなりの割合で防げるわけです。

 

Hiro
マネジメントに問題があり、多残業状態がつづている会社に明るい未来はありません。残業が少ない会社に転職し、まっとうな仕事のやり方を身につけることも、転職で果たせる大きな意義です。

 

 おすすめ転職エージェント

 

>>「残業ゼロのウソ求人」の見破り方

 

>>「残業することが美徳」という考え方は論外!【人事が解説】

 

まとめ:残業が毎月50時間つづくのはもはや普通ではない

 

本日は、毎月50時間もの残業がつづく状態が普通なのか?、異常なのか?ということについて、解説してきました。

 

以下、本日のまとめになります。

 

  • 毎月の残業が50時間という状態は、異常な状態である。
  • 2018年の月間残業時間の平均値は28時間であるから、残業50時間というのが異常な状態ということは明白。
  • 毎月50時間もの残業を続けると、うつ病などの健康リスクが高まる
  • 毎月50時間もの残業をすると、寝てる時間と食事の時間以外は、ほぼすべて仕事に捧げていることになり、プライベートの時間が損なわれ、会社の奴隷となる。
  • 毎月残業が50時間続いているような会社は、マネジメントのやり方と人手不足の両面で大きな問題を抱えている可能性が高い。
  • 多残業がつづくような会社は、有望な若い人が敬遠するため、会社は衰退していく。
  • 慢性的多残業の状態は、会社組織内での自力改善は難しいため、状況が大きく変わることはないため、このような状況から脱出するには、転職を考えた方がベター。

 

本日は以上です!

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